社員教育の現場から やはり基本が大事

株式会社イマジンプラス 取締役 教育研修事業部長 横田ますみ

採用の失敗を防ぐ 適性検査HCi-AS

■ 講 演

社員教育の現場から やはり基本が大事

 マニュアル世代の若者が新卒者として入社してくる中、その教育に頭を痛めていらっしゃる人事担当者の方も多いと思います。
私ども株式会社イマジンプラスはITに特化した人材教育・派遣会社ですが、創業当時から注力している業務に、家電量販店でデジタル関連製品を説明販売するスタッフや展示会での説明員の派遣がございます。家電量販店での販売促進のお仕事は土日祝日が中心でしたので、学生スタッフの登録が多く、大手メーカーの仕事ですから製品の研修ばかりでなく社会人として通用するマナー教育にも力を入れてまいりました。登録員心得として、「明るく元気に笑顔いっぱい」「礼儀正しく、あいさつはきちんと」「遅刻、欠勤は厳禁!!」を掲げ、当たり前のことが当たり前にできるように育てています。その際に重要なのが「どこまでどう教えなければいけないのか」ということ。
学生も生活環境の違いで持っている常識も違いますので、「何も知らない、知らなくてもOK、これから覚えていけばいい」と考えて「なぜそうしなければいけないのか」ということを理解して応用判断できるようにしています。それでも想像もつかないような行動・思考をする学生もいますので、その事例を、指導する上での常識のボーダーとしています。「お蔭様」でたくさんのノウハウを蓄積できました。

社会人にとって「当たり前」のことも、学生にとっては「これまで聞いたことがなかった。考えたこともなかった」ことで、周りは「これくらいはわかっているだろう」と思ってそのままにしていたところにズレが生じているようです。表面はきちんと理解できているようでも、マニュアル通りにやっているだけで理解をしていない人達は少しでも不測の事態が生じると判断できなくなります。通常なにごともなく過ごしている分にはしっかりした人だというように評価されているので、事が起こったときに周りは愕然としてしまうわけです。
ですので、指導の際には一方的に伝えるだけでなく、「自分はどう理解しているのか」をことばで語らせることが大事だと考えます。
育てることは根気がいります。「磨けば光る」人材もたくさんいます。「なんでこんなこともわからない」と否定的に取り組むより、「これからどんどん吸収してほしい」と前向きに捉えて指導する方が、研修担当者のストレスにもなりません。
創業10年をむかえ、イマジンプラスを卒業して企業で頑張っている方々から最近お仕事の依頼を受けることも増えてきました。自分達が学生時代に仕事を通して学んだことが、現在の仕事の基本になって大いに役立っているという嬉しい言葉を添えてくれます。
お互い、感謝!感謝!です。

★COMPANYプロフィール「株式会社イマジンプラス」
代表者氏名:代表取締役社長笹川祐子
資 本 金:9,785万円
本   社:〒160-0023 東京都新宿区西新宿8-1-1 アゼリアビル5F
T E L:03-3361-8300

事業内容:デジタルコミュニティの総合人材サービス(一般労働者派遣事業、有料職業紹介事業、デジタル関連製品の販促支援、請負受託事業、アウトソーシング事業、教育研修事業)創業10年、年商約40億。東京、横浜、大阪、名古屋、札幌に支社を展開、社員数80名、登録スタッフ数6000名を抱える。
今後は更に社会貢献度の高い、どこから見てもピカピカでパブリック、そしてグローバルな企業として、年商100億円、株式公開を目指し躍進中。

インサイト No.10
2006年6月26日

採用の失敗を防ぐ 適性検査HCi-AS

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