①HCi-AS検査のお客様利用事例発表会

株式会社物語コーポレーション 人財開発部部長 神谷 聡 様

定期開催のヒューマンキャピタル勉強会を、昨年12月14日に実施しました。
お客様から要望がありました「HCi-AS」検査の内容に関して、2社の活用事例発表と、弊社取締役の甲野のまとめ、という形式での開催となりました。
お客様代表の2社、㈱物語コーポレーションの神谷様、ブルガリジャパン㈱の渡辺様からは、日ごろ利用している具体的な運用の仕方が発表され、ご参加の皆様には他社事例が聞けて、有意義であったという高い評価を頂きました。
当日の内容をまとめましたのでご報告致します。

採用の失敗を防ぐ 適性検査HCi-AS

事例発表

㈱物語コーポレーションの人財開発部部長、派手な車が好きな神谷でございます!
事業内容:外食事業( 焼肉・ラーメン及びお好み焼レストランチェーン・和食の専門店)の直営による経営とフランチャイズチェーン展開中。 
1.展開している業容:なぜフードビジネスか?①マーケットが大きい24兆円産業②荒利が高い儲かるビジネス③今、大きな変化の時で差別化できれば大ブレイクできるから。

2.物語採用の強み、弱みとキャリアプラン:強み=業績好調でトップが採用に協力的である。弱み=飲食業、ブランド力がない、全国転勤、主力が焼肉・ラーメン、本社が豊橋であること。キャリアプラン=12もの職種。一般的なキャリアステップとの違いは、ゼネラリストからスペシャリストの順である事。これは入社と同時に多くの部下(アルバイト)を持つビジネスだからです。12年前より新卒採用をスタートしました。採用人数は現在100名弱です。

3.物語の採用ステップと求める人物像:母集団=約18,000名。アウトソーシングの活用でセミナー参加率70%(2,800名)。優秀な人材の採用は、大きな分母の中から選ぶ。リクルーターと向き合う時間を増やし、求める人材の琴線に触れるセミナー内容にこだわる。人格・やる気・能力の3項目が必須。面接では「コンセプチュアルスキル」(コミュニケーション能力・自己開示能力・意思決定力)が高いかを適性検査HCi-ASと合わせて徹底的に見極めます。店舗見学ツアー動因600名。遠方者には新幹線切符送付。選考前に「選社フック」を多くし、志望度をあげる。面接動員240名。面接一次は若手社員・二次は社長。チェック面接ではなく、モチベーション面接。カジュアルウェア面接も。初めて内定が出た会社に入社する確率55%!優秀だったら内定出し。なぜ採用したのかを手書きメッセージを添えて渡す。

4.他社との採用における差別化:物語雑種化計画の推進として、海外留学生、外国人留学生、地方出身一人住まい、起業家ベンチャー志向、キャリア採用推進中です。

5「. 理念」を浸透させる独自手法:採用~定着に関わるものとして、一人一人文面の違う入社激励書、社内表彰文。誕生日には社長から手紙、メール。深夜営業しない・大晦日・元旦の休業、店舗の人数確保、TPO(ルール)を守れば個性(ヒゲ・茶髪・ちょんまげ)可。

6.採用コスト・離職率:今期予算1億2千万で諸々含め120名採用。内定辞退率は35%前後。離職率は11%前後で推移中。

7.適性検査の活用がもたらす「ごりやく」:①選考対象者の絞込みによる、交通費の節約。②面接時、適性検査結果との整合性の確認。③面接時、長所を活かす・短所を克服する「策のある人物」かの確認。④潜在能力・本質的能力の発揮確認による、本部スタッフ登用リストへの転記。⑤直属上司への申し送りによるOJT教育への活用。⑥理念型人材の中から、質の高い人材の採用で離職率低下への寄与。以上の点から採用戦略の柱として適性検査「HCi-AS」の結果を活用しています。ご清聴ありがとうございました。

インサイト No.29
2012年3月23日

採用の失敗を防ぐ 適性検査HCi-AS